和坂(かにがさか)の坂上寺

明石駅で用事を済ませたあと時間があったのでてくてく徒歩で帰宅しました。
せっかくですので 和坂(かにがさか・わさか)経由で歩きました。
途中の坂上寺にも寄りました。

 

~坂上寺由緒~

慶命山坂上寺は、真言宗のお寺で、弘法大師が創建したといわれ、
「かにが坂の大師様」の名で知られております。

山陽道に面する高台にあって、当初「高野道場」といわれていました。
「坂上寺」と名付けられたのは、小笠原忠真(初名忠政)の夫人(姫路城主本多忠政の女)が、
寛永9年(1632)7月に再興、地蔵堂と太子堂を建ててからのことで、
江戸時代には、船上密蔵院の末寺でありました。
昭和20年の戦災で寺は全焼しましたが、本尊と弘法大師座像は地下壕に安置されていて無事でありました。

弘法大師とは真言宗の開祖空海のことで、東の池の中(「二ツ池」の中ノ島のこと)に残っていた「蟹塚」は、
大師が人々に害をなして困らせていた蟹を諭したという伝説が残っています。

また、古墳時代に小野大樹が討伐した赤浦鉄人の亡骸と武器を埋めた場所であるともいわれています。

『明石名勝古事談』には、「坂上寺のある高台には赤浦鉄人という族の屋敷がありました。
文石小麻呂は鉄人の館に住み、蟹殻の仮面や牛・犬の皮をかぶって旅人を襲ったり、
鉄人とともに海上へ船を乗り出し、商船の積荷を奪ったりして暴れまわっておりました。

雄略天皇13年8月に小野太樹は雄略天皇の勅命をうけ、文石小麻呂のいる鉄人の館に兵100人を率いて攻め登り、
取り囲んだすえにタイマツで焼きました。

大樹は、炎の中から馬ほどある大きな白犬が向かってきたので、刀を抜いて切り伏せました。
この白犬が小麻呂で、鉄人もこの戦いで討たれました。

大樹は、鉄人と武器を埋めました。
のち、その場所だけを残して池を掘ったらしく、その跡が中ノ島である」と伝えられています。
二ツ池は現在埋められ、「蟹塚」と彫られた石柱だけが残っています。

坂上寺一帯は「和坂(わさか)」といいます。
江戸時代初め(1617)までは「蟹坂」と表示してました。

この「蟹坂」を「和坂」と書き改めたのちも、そのまま「かにがさか」呼び習わしていましたが、
近年になって「わさか」と読み誤ったようである。

室町時代、坂上寺のある高台は、「嘉吉の乱」に赤松満祐が立て篭もる揖保郡城山の大手口を幕府軍から守る要害になっていました。

満祐は赤松赤松義雅と則尚を大将にし、嘉吉元年(1441)にこの高台に塁を築き、
大蔵谷権現山に陣を構える幕府軍の攻撃に当たらせていました。

高台は当時『船上山』と呼ばれていました。
-新明石の史跡より引用-

 

その昔、この近くに狐と蟹が住んでいて、坂道の上まで競争しようということになりました。
蟹は狐の尻尾に掴まり、坂道を駆け上がった狐が『蟹はまだだろう』と後ろを振り返ったときに素早く飛び降りて『とっくに着いていたよ』と言いました。
勝利した蟹は、狐を追い出しそこに住みつきました。
それからずる賢い大蟹は、旧街道のこの坂道に出てきて人々を苦しめていました。
そこに通りかかった弘法大師が、法力で蟹を諭し封じたことから、この地は「かにがさか」と呼ばれるようになりました。

明石市林崎の北、国道2号線沿いに「和坂」と書いて「かにがさか」と読むところがある。かつては、稲荷山と唐熊山にはさまれた、坂上寺の山裾を縫うようにして続く険しい道であった。
平安時代の初頭、この坂の深い雑木林に一匹の年を経た古狐が棲んでいた。夜な夜なこの古狐が蟹の面をかぶり道行く人々を襲っていた。
その頃、この坂の下に二つ池という大池があり、この池の中にある蟹が岩と呼ばれる大きな岩に巨大な蟹が棲んでいた。この狐の悪行はこの大蟹の耳にも入り、怒った大蟹は狐と戦った。この争い、大蟹が勝ったのだが、今度は勢いに乗った大蟹が驕り、この坂を行き交う人々を襲い始めた。
そこへ諸国を巡礼していた弘法大師が人々が大蟹に苦しんでいる事を聞き及び、大師はこの大蟹の心を和らげ、この蟹が岩に封じ込めた。以来、人々は穏やかに過ごす事が出来るようになったという。
その事があって以来、弘法大師が大蟹を封じ込めた岩を「蟹塚」、大蟹が出没していた坂を「蟹和坂(かにがさか)」と呼ぶようになったという。

 

弘法大師よかりの寺。険しい坂の上にあり、人力車や荷車が上るのを手伝う「押し賃」が3~5銭だった

 

近くの林神社には大蛸伝説があるし、江井ヶ島には大きなエイが暴れてたらしいし、昔の明石は化け物だらけだったようです。
しかも、海産物。

山陽道と西国街道の区別が今ひとつついてないのですが(そのうち調べよう)、とにかく険しい坂だったようです。
でも、歩いてみるとたいした坂ではありませんでした。
削ったのだろうか?

 

 

 

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