明石海峡

JR神戸線(山陽線)で塩屋のあたりから見る電車の窓からの風景が大好きだ。
「源平一ノ谷の合戦」の舞台となった須磨浦公園から塩屋駅のあたりは
山、国道2号線、線路、海
となっていて、途中で国道と線路が入れ替わって
山、線路、国道2号線、海
となる。何を言いたいのかというと山と海の間は道か線路しかないのだ。平地つうものがない。大阪湾だと南の堺からずーっと大阪湾をへて海岸線沿いに大阪、西宮、神戸と見ていっても全部埋め立てられている(西宮には少し砂浜があるが)須磨のあたりで初めて海水浴ができる砂浜が現れる。そこからしばらく東へ行くといかにも海岸線沿いという塩屋付近に出て、再び街中になる。
このあたりの国道2号線を車で走ったことのある人なら「ああ、あそこか」とわかるはずだ。西へ向かってると道の左側のガードレールの向こう側は波が押し寄せている海だ。右を見ると山陽電車とJRの線路があってその向こう側には山がある。晴れた日にバイクでここを通るのが好きだった。ただいつも渋滞している上に脇見運転が多くて怖いところでもある。
海を見ると明石海峡の向こうには淡路島があり、明石大橋がかかり、瀬戸内海へ沈む夕日と行き来するタンカー、漁船が見える。山側にはあまり知られてないようだが、神戸の異人館ばりのおしゃれな西洋風木造建築の家が並んでいる。神戸の北の坂の異人館はあまりに観光地化されすぎていて敬遠してしまう人もここの”異人館”には魅せられるんじゃなかろうか。
嫌なことがあったり、ぼーっとしてるときに電車の窓から見るここの景色は(特に夕方は)、どうも俺のぼろぼろな車にとっては洗車場みたいなものなのね。ガソリンも時々入るかな。
そういう感動は今日はいらないんやというときは海が見えない側に座って内的宇宙にひきこもることにしている。
ここらへんは歴史があるところだけど、昔の人も今よりもっと美しい淡路島やら海を見とったわけやね。感動みたいなものがあったとすれば共有できるものの一つだね。
ちなみにここらから明石までずーっと松木林が砂浜沿いに続いていたそうである。こればっかりはわずかなところでしか共有できない風景だ。

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